2004年より始めた炭素埋設工事も早13年が経ちました。現在では建売業者さんを始め、その効果や実例が数多く検証され、多くの方々に認知されてきた炭素埋設ですが、私が始めた頃は、科学的な事実よりもオカルト的な目で見られる事が多く、身近な人間からも賛同を得られない状況でした。それまでの10年近く、舗装屋としてがむしゃらに働いてきました。土を削り、砕石を入れ、地面を締固め、アスファルトで転圧する。
日々当たり前の様に行っている作業でしたが、ある時ふと、こんな考えが浮かびました。
いつもあたりまえの様に行っている舗装工事だが、自然の中に生かされている一人の人間として考えた時、自分がやっている事は「人間にとっては」非常に役に立つ事だが、
「自然界にとっては」どうなのだろうか?舗装工事は道を創る仕事です。道路がなければ食料も運べませんし、救急車が走る事すら出来ません。多くの命と直結する大切な仕事であり、人間社会の構築の為には必要不可欠なものです。
ただし「仕事はそういうものだ」と割り切り、漫然として仕事を続けていくよりは、
機会があれば、多少なりとも環境改善に携わる仕事をしたいと思うようになりました。
そんなある日、とあるきっかけがあり、炭素埋設を知りました。最初はかなり眉唾物だと思っていましたが、偏見という色眼鏡を外してみれば、なんて事はないただの科学でした。その日から、仕事の合間を縫い、勉強会や講座があれば、可能な限り足を運び、
実際に会社の敷地内にも(休みの日にこっそりと)炭素埋設を行い、その後の経過を観察しながら関連書を読み漁り、現行の炭素埋設の問題点、改善する方法、等々独自に試行錯誤を行いました。㈱トータルヘルスデザインさんの炭素埋設工事をお手伝いをするようになったのもちょうどその頃です。あれから13年が過ぎ、炭素埋設の実績は100数十件を超えました。炭素埋設を行う業者さんの中には、炭素埋設をおまじないの様に捉えている方や、霊的なものと捉えるもいらっしゃいます。どの様な解釈をするのも各人の自由だと思います。ただ私の理解に於いて炭素埋設は地中と地表の電位差を炭素質を利用する事で
調整するという極めて科学的な環境改善技術です。科学的な視点とは、よく分からない事を自分に都合よく解釈する事ではなく、きちんとした仮説検証を行い、再現性やエビデンスによる裏付けを求め続けていくありようだと考えています。 例えば「井戸を埋めると禍が起こる」というものがありますが、これは周辺を含め電位差が整っている井戸を何の処置もせずに埋める事で電位差が乱れ、その影響が少なからず人体や脳波に影響を与えていると考える事はできないでしょうか。また、風水でいう「鬼門」は地球の磁力線の影響を指しているのではないかという話もありますが、確かに私の観察では、東北東に遮蔽物がない場所に植えた植物は、他の場所と比べると生育が劣る事が多いように思えます。
「先人から受け継がれてきた技術を検証し、そこで得た知見に新たな改善を加え、次の世代に引き継ぐ」これは大変やりがいのある仕事ではないかと考えています。
この技法が未来に向けたよりよい環境づくりの一助となりますよう。
炭素埋設 例
機器による測定はもちろん、土地の形状や、草の生え具合から、
高位指向線や低位指向線を導き出し、
炭素埋設に効果的なポイントを探し出します。
真円に近い穴を掘り、粉砕炭(高機能炭)を入れて水で締めます。
お客様のご要望につき、お塩とお酒でお清めをしました。